みなさんこんにちは、元塾講師のYoshi です。今回は、中学受験を子供に受けさせることを決め前に、親に考えて欲しいことを、大学受験の観点から紹介します。
はじめに
まず私は、中学受験自体は個別指導で教えたことがありますが、塾講師時代の専門は大学受験でした。
しかし他方で、塾講師をやっていた時は、保護者の方からは中学受験の相談が、たまにありました。また周りにも、わりと塾講師をやっていることを伝えると、実は中学入試させるか迷っているんですという相談をされることがあります。
そのため今回は、大学受験を教えていた立場で、中学受験をするのかしないのかについて、考えるべき点や中学受験をする場合の学校の選び方などについて、書いていこうと思います。
もそもそ中学受験をさせる目的は何か?
中学受験をさせるか、させないか、させるとしてどのような中学に行くのかということを決めるにあたって重要なのが、この中学受験の目的です。
意外と中学受験の相談に乗っていて、私はこの視点が抜けてしまっているように思います。
10年から20年ほど前であれば、中学受験といえば灘中学や開成中学が代表するように、東大や京大などの難関国立大学や国立大学の医学部入学のためのものか、有名私立大学の付属中学校に入り、エスカレーターで有名私立大学に入学するという目的のものがほとんどでした。
しかしここ10年前からは、様々な私立高校が中高一貫校を設置し、中学受験の幅がかなり広がったように思います。
そのため今では、部活動のためや英語に力を入れている学校に入るための中学受験も多いです。
そのため中学受験の中高一貫校と言ってもかなりの種類があり目的に応じて、受験すべき学校や中学受験の有無が異なると思います。
中高一貫校で知っておいて欲しいこと
大学受験を教えていく中で私が思ったのは、中高一貫校でも落ちこぼれてしまう生徒がわりと多いということです。
またそのような生徒の進学先は、おおよそ産近甲龍や日東駒専レベルであることも多いです。(流石に、私立中学の上位中の上位であれば、GMARCHや関関同立以上ですが。)
正直このレベルであれば、公立高校の中堅より少し上のレベルであれば、十分合格を狙えますし、多くの高校が指定校推薦を持っています。
また、大学の付属の中高一貫校では、基本的に中学から勉強しなくなり、付属の大学に上がった時の学力が高校生以下に近い人も多く出てきます。
それでも関関同立やMARCHレベルの大学であれば良いですが(最近はこのレベルの大学の付属の中高一貫校では、進級要件や大学への内部入学への要件がかなり厳格化されているため、そこまで学力は低くないが、逆に大学に上がるまでの労力が一般入試での合格程度と変わらないことも少なくない)、それよりかなり下の学校であれば、学力もなくかつ大学のレベルも低ければ、それほど中高一貫校にこだわる必要はないと思います。
逆に子供をグローバルな人材として育てたいのであれば、留学や英語教育に力を入れている中高一貫校を中学受験で狙うのも良いと思います。
また近年では、有名私立大学の一般入試の難易度がぐっと上がってきています。とりわけ都心部や関西圏の私立大学では、最難関と言われる私立大学のみならず、中堅の大学でも一般入試の難易度の上昇は顕著です。
そのため、MARCHや関関同立と言った大学の附属中学校を目指すのも、後々の大学入試を考えれば中学受験での学校選びでは、重視すべきことになります。
また大学にこだわらずに、子供が特定の資格の取得を目指すのであれば、附属大学がある中堅クラスの中学校がおすすめです。
資格と言っても様々ありますが、とりわけ医療系の資格は、大学の特定の学部を卒業することが必要です。
例えば、薬剤師であれば薬学部を卒業する必要があります。しかし高校から一般入試で薬学部に入るのはもちろん大学のレベルによりますが、それほど簡単なことではありません。
他方で、薬学部のある大学の附属中学であれば、一般入試で入るよりも楽に内部進学をすることができます(内部進学の要件は、学校によって様々ですので一概に容易とはいえませんが、ほとんどの場合は一般入試と比べれば、簡単なことが多いです。)。
またこのことは、リハビリや看護といった学部でも同じことが言えます。そのため、小学生の高学年と言った早い時期ではありますが、もし将来の夢が決まっているのであればそれに合わせて、どのような大学の附属中学校なのかを合わせて、中学受験を考えてみても良いと思います。
まとめ
結局中学受験をするのか、するとしてどのような中学校を受験するのかを考える上で、最も重要なのがその目的です。
超難関大学に合格することが目的なのか、それとも附属大学への進学を目的にするのか、または海外留学などのグローバル化に対応した人材に、子供をするためなのか。中学受験といってもその目的は本当に様々です。
当然ですがこの目的によってはむしろ中学受験をせず、地元の中学への進学をしても良い場合や、かえって中学受験をさせない方が良い場合もあります。
一度なぜ中学受験をさせるのか考えてみてください。
最後までブログを読んでいただきありがとうございます。
Yoshi-
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