直前期にするべき、合否を分ける予備試験短答試験のおすすめ対策

直前期にするべき、合否を分ける予備試験短答試験のおすすめ対策 予備試験

みなさんこんにちは、元塾講師で、予備試験合格者のYoshi-(ヨッシー)です。今日は予備試験短答試験の直前にやるべき合否を分ける対策を紹介します。

短答試験の合否を最後に分けるのは、精神力

短答試験の合否を最後に分けるのは、精神力と言われて最後は精神論かと思われるかもしれません。しかし、短答は知識が十分あっても残念ながら不合格になることがあります。

短答試験は大量の問題が出題されるのに対してその試験時間は短いです。そのため1問にかけられる時間が2分ほどと長くありません。ゆえに一度精神的にパニックに陥ると、どんなに知識が合っても普段の実力が発揮出来ずに不合格となる危険があります。

特に解けない問題が続けば、もうダメかもしれないと思い精神的にかなりのダメージを受けます。そして、簡単な問題も難しく見えてきます。さらにそのような心理状態では、問題文を読み間違えたり、勘違いしたりするリスクが増します。このような精神状態に陥ると試験時間中に立て直すのはかなり困難です。

他方でこれはどんな問題でも、選択式の問題に言えることですが、初めから波に乗れれば、わりと最後まで精神を安定させて乗り切ることができます。

このブログを読んでくださっている人の中にも、大学受験や高校受験などの英語の長文の試験で、初めの数行が読めればなんとなく最後まで読み進めるが、逆に初めの数行でつまずいてしまい、その長文そのものが読めないという経験をしたという人がいると思います。

ここでの波に乗れる、乗れないの話はそのことと同じです。

短答試験で波に乗る方法

次に短答試験で波に乗り、精神面を安定させる方法を紹介します。

それは、民法の初めの3問ほどをしっかり解けるようにしておくということです。

予備試験では、短答試験の初めの試験は民法、商法、民事訴訟法の民事系から始まります。そして、初めの問題は前から問題を解く限り民法です。この民法の初めで解けない問題が続くと精神的にキツく、波に乗れずにその後引きずってしまう危険性が高いです。

実際に2020年の予備試験の短答試験の民法の初めの問題は、改正法が絡む錯誤取り消しの問題、その後も改正分野である、時効の問題でした。

当時は民法は改正法の1年目であり、改正民法は少なくとも真正面からは出ないという見方もありました。そのため、ここでかなりの精神的ダメージを受けてそのまま引きずり、普段の実力が発揮されずに短答試験で不合格となってしまった人も少なくないと思います。

私自身は、改正法の出題可能性も少しはあり得るのではないかと思い、少なくとも民法の初めの段階で改正法が出題されパニックになることを防ぐために、民法総則については改正法も一応の対策をしていました。そのためこの民法の初めの問題でパニックに陥ることなく、試験を乗り切ることができました。

特にこの初めの1問が自信を持って解けたことは、私がこの年の予備試験に最終合格できた、最大の要因の1つであったといえます。

そのことから、民法の初めの2問から3問は精神面から合否を分ける問題といえます。そのためある程度自信を持って解けるように対策をする必要があります。(もちろん1問目からかなりの難問がくることもあり、その問題が捨て問ということもあるため、2問目や3問目まで自信を持って解けるようにしておくことが必要です。初めから2問ないし3問目までで、まったく解けずにパニックに陥ることだけは何としても避けたい。)

具体的な方法論としては、直前期は民法の総則と物権の対策に一定程度力を入れて対策することです。

基本的に民法は毎年、総則から最後は親族・相続までおおよそ条文の順番通りに出題されます。(傾向が変わらなければ、いきなり第一問から契約の各論や親族などの問題は出ません。)

そのため、民法総則から、物権まで(イメージとしては即時取得や物権の対抗問題まで)をしっかり対策していれば、よほど初めから難問が続くという出題がなされない限り、精神的に初めからつまずくという最悪の事態は避けれます。

とりあえず、民法の初めの数問さえしっかり解けたという感触を得れば、なんとなくでも自信を試験中に得られることから、波に乗ることはそれほど難しくありません。

ちなみにこの短答対策方法ですが、あくまでもある程度の法律レベルがあることを前提としています。そのため、最後のダメ押し程度のものであって、これさえしていれば短答試験に合格できるというものではありません。

また一度乗った波から落ちて精神的なダメージを負わないためにも、苦手分野はどの科目も潰して行くようにしてください。そうであれば、試験中に解けない問題が続き精神的に大きなダメージを受けるということは避けられます。

まとめ

もちろん、短答試験は小手先のテクニックだけで合格できるような試験ではないです。

しかし他方で、いくら合格に必要な知識があったとしても、メンタル面で不合格になってしまう危険性がある試験でもあるともいえます。

これは予備試験の短答試験のみならず論文試験にも言えることではありますが、直前期はメンタルを整えることそして試験中にメンタルでやられないことはとても重要です。

そのため、予備試験の短答試験の直前期にはメンタル面の調整やもさることながら、私がここで紹介したようなメンタルを試験中に折らない対策をすることを強くオススメします。

本日は最後までブログを読んでいただきありがとうございました。

YOSHI-(ヨッシー)

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