みなさんこんにちは、元塾講師のYoshi です。今日は、塾は個別指導がよいか、集団塾がよいか、そのメリットとデメリットを紹介したいと思います。
10年前ほどであれば、学習塾と言えば、中学生向け、高校生向けの塾でも集団塾が主流でした。
しかしここ7、8年間で急速に個別指導塾が増加し、今ではかなり定着しています。
まず私の意見では、個別指導塾か、集団塾かは塾に通う生徒によってどちらが良いかは、かなりケースバイケースだと思います。
今回は私が思う個別指導塾のメリットとデメリット、集団塾のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
個別指導塾
個別指導塾では、塾の先生が1人に対して生徒が2人もしくは、1人である形態が一般的です。
また、塾によっては1対4(先生1人に対して生徒が4人)という形態もあります。
個別指導のメリット
個別指導のもっとも大きなメリットは、そのフレキシブルさです。時間を生徒側から選べるため、クラブ活動などで忙しい生徒でも通いやすいです。
また授業の科目も自由に選べ、授業内容も自由に決めれます。そのため、集団塾と比べて、一人一人に授業内容を合わせることができます。
また中学生であれば、学校の授業について行けてない生徒に個別に、その生徒の理解のペースに合わせて、授業ができることも個別指導のメリットです。
また高校生向けの集団塾では、日本史や世界史の科目は学校でそれらの授業を取っていることが前提で授業が行われます。そのため、全ての範囲が授業で網羅されることは珍しいです。また集団塾では途中から入ってしまうと空白ができてしまいます。
しかし個別指導であれば、学校の授業で世界史や日本史を取っていない生徒であっても、1からその生徒に合わせて、世界史や日本史の授業ができます。そのため、まったくそれらの授業を高校で受けていないもしくは途中までだが、入試の科目である場合には、それらの科目を1からもしくは、途中からできることも個別指導のメリットです。
さらに個別指導であれば、高校受験、大学受験での小論文や推薦入試の対策ができることも、個別指導のメリットです。
そして最後に、個別指導であればいいの授業をコマ単位で取るため、必要な分だけ取れるというメリットとがあります。
集団塾であれば、塾の授業料が月ごともしくは、学期ごとということも多いです。
また総じて、個別指導の方が授業料が安い傾向にあります。
個別指導のデメリット
逆の個別指導のデメリットとしてあげられるのは、まずは講師の質です。
個別指導塾では、一度に大量の授業が行われます。そのため講師もアルバイトとして大量に雇われます。そのため、どうしても講師一人一人の指導力の差が大きく出てしまいます。
また相性もあるため、当たりと外れが大きく出てしまいます。
また授業内容を個別に作成するため、集団塾の授業であれば、1コマで終わるような単元であっても1ヶ月近くかかってしまうこともあるというデメリットもあります。
また個別指導では生徒の主体性が問われるというデメリットもあります。どうしても授業の自由度が高い分、何をするのか判断する必要があります。これは塾側の問題ですが、その辺りのコミュニケーションが塾側とできていないと、必要で無いところに授業のコマ数を割いたり、逆に必要な単元に十分にコマが割かれていなかったりします。
特に小・中学生では積極的に親などが要望を積極的に伝える必要があります。
集団塾
基本的に集団塾では、10人以上の生徒が1人の講師の授業を聞くというものが多いです。
以前は塾といえば、圧倒的にこの形態が多かったです。
集団塾のメリット
やはり集団塾のメリットとして挙げられるのは、講師の質が個別指導よりも高いことです。これも実は一概に言えないことではありますが、集団塾では割とアンケートなどによる、講師の定期的な評価がなされていることが多いです。
例えば集団の授業を中心とする予備校の中では、生徒からの支持が一定以上なければ、講師を続けれないという制度を取っている塾もあります。
どうしても、集団塾であれば、必要な講師の人数が少ないため、講師が塾側であらかじめ厳選される傾向にあります。
そのため授業の質は、個別指導の場合よりも良いことは多いです。
また中学生や小学生でも中学受験向けの集団塾では、定期的に塾内でテストが行われ、クラス内順位が出るところがあります。集団塾では、個別指導と比べて、勉強仲間ができやすく、切磋琢磨する環境があることが多いというメリットもあります。
(この環境が逆に向かえば、勉強をしない友達が塾内でできるという危険性もあり、デメリットにもなり得ます。)
テキストが良いことが多い点も集団塾のメリットです。個別指導と異なり、集団の塾ではあらかじめ授業カリキュラムが決まっています。そのためテキストも塾のオリジナルテキストが使われることが多いです。そしてこのオリジナルテキストですが、もちろん全てとは言いませんが、多くの塾がこのテキスト作成に力を入れています。そのためテキストそれ自体が良いことも多いです。
そして、塾によっては指導を行う塾講師の人が自ら、テキストを作っていることが、高校の集団塾では多いです。それゆえに、そのテキストの良さがそのまま授業内容に反映されるため、授業の質が高い傾向にあります。
集団塾のデメリット
集団塾のデメリットを一言で言えば、あまり融通がきかないという一言にまとめられます。
まず挙げられる、集団塾のデメリットは、やはりあらかじめ決まった内容の授業が決まった時間にあり、自由に授業時間を決めれないことです。
そのため、クラブ活動が忙しい中高生にとっては、集団塾は通いにくいということがあります。
また集団塾では、授業内容があらかじめ決まっていることから、学校の授業で分からないところだけを効率的に行うということもできません。
とりわけ、高校の集団塾では、入試対策をメインで行い学校の定期テスト対策をする塾は少ないです。
さらに、公募入試やAO入試などに対応している塾が少ないのも、集団塾のデメリットです。
また、集団塾では、その進み具合もおおよそ初めから決まっているので、生徒の理解に合わせたものにはなりません。そのため、生徒本人の自主的な復習が、集団塾の方が、個別指導塾より求められます。よって、集団塾は勉強が苦手な生徒にとっては不向きになることが多いです。
またこれは絶対ではないものの、傾向としては、集団塾では月単位や学期単位で授業料を払うことから、個別指導と比べて授業料が高い傾向にあります。
また個別指導では、安い講師の授業料で授業を行うため、授業料が安いことが多いため、どうしても相対的に集団塾の方が授業料が高くなりがちです。
まとめ
最後に私が思う、個別指導塾に向いている人と集団塾に向いている人を以下で紹介したいと思います。
個別指導塾が向いている人
学校の授業について行けるようにしたい。
学校の定期テストで点数を取りたい。(とりわけ、高校生で指定公推薦狙い。)
クラブ活動や、他の習い事が忙しい。
高校生で日本史や世界史を1から、若しくは途中から最後まで網羅的に学習したい。
受験生で、夏休み以降に新しく塾に通い始めたい。
とにかく安く塾の授業が受けたい。
などです。
集団塾が向いている人
上位の高校、大学の合格を目指したい。
より質の良い授業を受けたい。
切磋琢磨できる環境に自分を置きたい。
決まったカリキュラムで授業を受けたい。
学校の勉強よりも、入試対策をメインに授業を塾で受けたい。
今回は、学習塾について、個別指導塾が良いか、集団塾の方が良いかについて、紹介しました。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
Yoshi-
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