塾の授業を取り過ぎることの弊害

塾の授業を取り過ぎることの弊害 塾の選び方

みなさんこんにちは、元塾講師のYoshi-です。今日は塾の授業を取りすぎることの弊害について、話してみたいと思います。

はじめに

たしかに塾の授業は素晴らしい授業が多く、自分での勉強よりも効率が良い点があることは、たしかです。

俗に言う大手予備校のカリスマ講師の授業は、分かりやすく魔法にかかったように感じることも実際にあります。(相性があるため全員が全員そう感じるかは別ですが。)

そのため塾の授業を受けていれば、もしくは我が子に塾の授業を受けさせていれば、成績が上がる若しくは、第1志望に合格すると考える生徒や保護者が多いのもたしかです。

また塾からしても、商売ですから多くの授業や、(個別指導であれば)コマ数を取らせようとするのも事実です。

この点については、商売を理由にすると少し語弊があります。塾の先生や職員の人たちの中には生徒の成績を上げたいため、授業を勧める人も多くいます。

(くれぐれも授業を勧める=塾の営業成績のためとは思わないでください。)

しかし授業を取り過ぎるのも如何なものかと、授業の取りすぎの弊害があることから、私は塾の講師として現場にいて思いました。

以下その弊害についてお話しします。決して塾の授業を取るなとは言いませんが、取り過ぎることの弊害には注意が必要です。

塾の授業の取り過ぎの弊害

塾の授業の取り過ぎる弊害は、復習時間が取れないということです。

塾の授業を聞いて納得しても、いざ自分で解いてみないと、同じ問題であっても、試験本番では解くことは難しいです。復習を疎かにするとせっかく授業料を払って受けた授業が無意味なものになります。

もちろん授業内容にもよりますが、最低でも授業の復習は、授業時間と同じか、その2倍の時間は必要だと思ってください

仮に毎日塾の授業を1コマ入れると、その塾の授業と同じ時間の復習が必要です。また授業の復習は、その内容の定着のために何度も行う必要があります。

さらに授業の復習が効果を上げるのは、塾の授業が終わった日から4日間前後ほどで、最低でも塾の授業を受けてから、1週間以内に復習しなければ、授業内容の定着は困難になります。このことから、塾では必ずと言っていいほど授業に関する宿題が、授業ごとに出されます。

そのため塾の授業を取り過ぎると、せっかく塾で習い理解した知識や問題の解き方が、復習時間が十分に取れないため定着せず、授業料と時間の無駄になってしまいます。

この点、1つ注意しておきたいのが塾によっては全て塾で面倒を見るシステムを取っている場合、特に中学受験の集団塾に多いですが、その場合には、塾で自習や復習の時間まであるのでそれに合わせれば、あまり自習に時間が取れなくても問題はありません。

弊害を生じさせないためのおおよその目安

塾の授業を取り過ぎることの弊害

それでは、塾の授業の取り過ぎとは言えず、弊害が生じない目安はどの程度のものかについて触れてみたいと思います。(以下は完全な私見であるため、目安程度にしてください。)

集団塾であれば、1時間30分の授業が1日2コマまでで、週3日程度の週6コマが限界だと思います。

また個別指導塾であれば、1時間30分程度の授業が1日2コマ週4日程度の週8コマが限界です。

もちろん夏期講習などで集中授業の場合はこの通りにはいかないですが、集中授業の場合であっても、1日2コマ程度が限界です。

私が教えていた生徒の中には、個別指導塾で1日3コマを週3回や夏期講習で1日3コマを毎日入れている生徒もいましたが、集中力が途中で切れたり、十分な復習が出来なかったりと、授業の取り過ぎの弊害が出てしまい、あまり効率が良くありませんでした。

また私の経験では、意外とできる生徒ほど、この弊害を知ってか、それほど授業を取っていない傾向にあります(特に大学受験では)。

弊害を避けるために重要なこと

やはり弊害を避けるために重要なことは、塾の授業だけで高校入試も大学入試も合格しないということです。復習無くして、合格なし。このことをしっかりと理解した上で塾の授業を取るようにしてください。

また塾の面談などで、提案された授業数が上記の基準を超えるようであれば、塾側にいつ復習や自習の時間があるべきか聞いてみるのも良いと思います。

本当に生徒のことを思って授業数を提案しているのであれば、塾側からこの時間に復習すると良いですよなど具体的な提案があると思います。

具体的な提案がなければ、授業数を上記の数まで減らしても良いと思います。残念ながら、塾によっては授業の取り過ぎの弊害の存在を知っていても、利益のために授業を取らせようとする塾も一部ではありますが、存在します。

まとめ

とにかく、塾の授業を受けるだけでは合格せず、生徒本人の自習による復習が重要です。このことだけは忘れないでください。このことに注意すれば、塾の授業を取り過ぎることによる弊害は、おおよそ避けることができます。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。

Yoshi-

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