~なかなか合格できない人へ~ 司法試験でのメンタルケア

~なかなか合格できない人へ~ 司法試験でのメンタルケア 予備試験

みなさんこんにちは、元塾講師のYOSHIー(ヨッシー)です。 今回は多数回受験者の方が持つべき心の持ち様について紹介していきたいと思います。

私の司法試験受験経験


何回かこのブログでも書かしていただきましたが、私は司法試験・予備試験に6回チャレンジして、6回目で何とか合格したという、ばりばりの予備試験ベテラン受験者でした。

そのため、なかなか予備試験に受からず、また周りの友人や後輩に追い越されるというメンタル的には相当苦しい経験をしました。

司法試験や予備試験の複数回受験者は、本当に自分が受かるのかという不安に常にさいなまれます。そして、いつももうやめようという気持ちが襲って来ます。

もちろんロースクールルートで失権の不安にさいなまれながらの司法試験の複数回受験者よりも回数制限が予備試験にはないためメンタル的には楽な部分もあります。

しかし逆にロースクールにさえ行きそこで耐え抜けば、司法試験の受験資格を得られることから、ロースクールへの誘惑に駆られることや法曹になるまでの道のりが長いことから、別のメンタル的な苦しみがあります。

特に、私の場合はわざわざロースクールを中退してまでも、予備試験一本で司法試験を目指しました。そのため、予備試験受験を続けている中で何回もロースクールへの誘惑に負けそうになりました。また最低でも予備試験に合格をしても、司法試験や司法修習などが続き、法曹として活躍できるのは3年近くかかることを考えれば、莫大な時間がこれからもかかると実感し何回も予備試験をあきらめようともしました。

おそらく、私にとっては他の資格試験と異なり、この予備試験に合格≠法曹というのが非常につらかったです。仮に不合格だった年から最短で法曹になるのには、3年かかるのは本当に気が遠くなる思いでした。


またネット上には、司法試験や予備試験に合格することができなかった人の闇の話も少なくありません。

そのため、自身も合格できなければ将来どうなるのだろうという、不合格への不安を持つことになります。

(この手の不合格者についての記事はわりと古いものが多いため、今の司法試験や予備試験の実情にどこまであっているかは、なんとも言えませんが、精神的にかなり不安にはなります。)

そんな中でも、メンタルを崩すことなく私が最後まで予備試験の合格にたどり着けたのは、いくつかの考え方があったからです。そこでその考え方をここで紹介していきたいと思います。

予備試験や司法試験に限らず困難に立ち向かう人には、精神的に助けになると思うので、少しでも参考になれば、幸いです。

考え方➀ 「出口のないトンネルはない、歩き続ければ絶対に目標にたどり着く」

私が、予備試験を受け続けるにあたって、もっとも力になった考え方は、この 「出口のないトンネルはない、歩き続ければ絶対に目標にたどり着く」 という考え方でした。

司法試験や予備試験に限らず試験は一定の合格点を取れば必ず合格します。就職活動であれば、相手先の好みや相性など不確定要素によって結果が左右されますが、試験ではそんなことは原則あり得ません。そうであれば、やり続ければいつか合格すると、私は考えていました。

もちろん、試験を途中であきらめることもできます。しかし、逆に諦めることなく勉強し続ければ、最後の最後は絶対に合格できると、不合格が続き、試験に合格できない間も、私は確信していました。

私の経験では、大学入試の時も同じ経験をしました。私が編入試験を最後まで諦めずに受けきったからこそ、同じ高校の同級生で進学上位コースに通っていた人たちよりも、偏差値が高いそこそこの国立大学に通うことが出来ました。

私の周りには実際に滑り止めの私学に現役や浪人で合格してそこで受験をやめて、その大学に通っている人がほとんどでした。(私の通っていた編入後の大学以上の社会的評判のある大学に通っている人はいくらでも日本中にいますが)

また子供の頃に通っていたスイミングスクールでも、幼稚園の頃は泣きながら通い人よりも進級スピードは遅かったです。しかし人よりも時間がかかったものの、小学生の高学年頃には4泳法全てを習得することができました。

私自身人生で、人よりも時間をかけて遅くなりましたが、最後までやり切りその結果そこそこまで行ったが途中でやめてしまった人よりも、大きな成功を手にもしました。

やはり努力して走り抜ければ、絶対にゴールにたどり着く時思います。そしてそのことは、私の経験からも明らかだと思います。

考え方② 「人生では何も無駄なことはない」

次に紹介する考え方は、「人生何も無駄なことはない」というものです。

司法試験や予備試験、その他の資格試験を受験してなかなか合格しないと、その期間を無駄にしてしまっているように感じることがあります。特に周りの同級生や勉強仲間などが先に試験に合格したり、予備試験抜けなどをすると、自分がなんだか遅れているように感じることもあります。

しかし、その期間の回り道や経験がその後の将来に役に立つと思います。

私自身も合格できない日々が続き予備試験合格までに、人と比べればかなりの時間がかかった方だと思います。もしロースクールを最後まで行っていれば、少なくとも後3,4年は早く司法試験に合格できたかもしれません。

しかし、私はこの3~4年の間に色々なセミナーに参加する機会を得ました。おそらくそのままロースクールに通っていたのでは、時間的、金銭的な制約から様々なセミナーには参加できなかったと思います。

特に、メンタルヘルスセミナーはかなりの勉強になりました。私が今持っているポジティブシンキングリフレーミングの考え方は、この期間なくしては得られなかったと思います。

また、塾の講師として働く経験もかなり良い経験だったと思います。私自身も予備試験受験生として、受験生としては類似の大学受験生等を指導していました。

そのため、自身の生徒たちをある意味で自身の鏡としてメンタルケアーの指導もすることができました。

このように私は、本当に予備試験の受験生であった時期に多くの経験を積みました。正直今の自分があるのは、この予備試験に失敗し続けた期間があったからです。

また私の別の経験ですが、私は大学受験に失敗しています。しかし、大学受験に失敗して大学編入への道に行かなければ、それまで超がつくほどの苦手であった英語に真摯に向き合おうとは思いませんでした。

真摯に向き合い、英語の苦手が克服できたからこそ、その後塾の講師として指導をすることができました。あそこで大学受験に失敗せず第1志望の大学に通っていれば、英語嫌いは残ったままで、海外留学や塾での英語の指導もすることはなかったと思います。

考え方③ 必要なことが必要な時に降ってくる。

次に紹介する考え方は「必要なことが必要な時に降ってくる」です。

この考え方は、考え方②の人生では何も無駄なことはないという考え方に繋がるものです。

予備試験や司法試験の受験生活は特に専業受験生にとっては辛いものです。

なんで自分がこんな苦しいのと思うこともあると思います。しかし、予備試験や司法試験を勉強して苦難に立ち向かうという経験が必要であることから、今それが降ってきていると思います。

私の場合は、予備試験の長い受験期間を経ることが必要だったので、そのことが降ってきたと言えます。(裏を返せば、その経験は人生にとって無駄ではないということ)そして、この経験があったからこそ、既に述べたようにメンタル部分は相当強くなりました。また、私自身このような記事をブログで書くことができたと思います。

また、合格する時と言うのは、合格に必要なことが降って来ます。私も合格をした年は、アガルートの石橋先生がちょうどYouTubeを始めた年で、その動画に出会うことで勉強の方法を修正しました。

そのことから、必ずまじめに勉強をしていれば、合格に必要な物や人が降って来ます(人が降ってくるはさすがに比ゆ的すぎるかもしれませんが)。

まとめ

たしかに精神論だけでは、司法試験や予備試験に限らず、試験に合格することはできません。

しかし、メンタル面が整わなければ、日々の勉強で効率よく知識を身に付けたり、そもそも知識を頭に入れることも難しくなります。また、試験本番に実力通りの力を発揮することは難しくなると思います。

さらに、どうしても勉強を一生懸命にしているのにも関わらず、なかなか合格できないと心が折れてしまい、予備試験や司法試験の勉強をつづけること自体が困難になってしまいます。

今までにも心が折れてしまい、司法試験や予備試験から撤退した人も少なくないと思います。

特になかなか合格できずに長年司法試験や予備試験に挑んでいる人にとって、精神的にこの記事が良い影響を与えることができたのであれば幸いです。

最後までブログを読んでいただきたいありがとうございました。

Yoshi-(ヨッシー)

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