大学の公募推薦入試は、勉強しなくて良い?元塾講師が教える公募推薦入試の注意点

大学の公募推薦入試は、勉強しなくて良い?元塾講師が教える公募推薦入試の注意点 大学受験

みなさんこんにちは、元塾講師のYoshiーです。今日は大学の公募推薦入試の注意点について、私の経験から紹介して行きたいと思います。

大学の公募推薦入試とは

大学の公募推薦入試は、勉強しなくて良い?元塾講師が教える公募推薦入試の注意点

大学受験には、大きく分けてAO入試公募推薦入試一般入試の3種類があります。厳密には他にも指定校推薦やや、帰国子女の入試など様々な種類の大学受験の方法がありますが、大学受験をする場合は、一般的にはこの3つのうちのどれかを受けることになります。

公募推薦入試は、どちらかというとAO入試と一般入試の中間に位置する大学受験の入試方法です。

一般的にも公募推薦入試が、行われるのは10月から12月の中旬ぐらいまでです。入試のピークとしては11月ですが、大学によって時期は前後します。

そのためAO入試ほど早くないですが、一般入試とは異なり、合格すれば年内に大学が決まることから、公募推薦入試はわりと人気があります。

また、AO入試と異なり合格しても入学金さえ支払えば、一般入試の結果を見てからでも公募推薦入試で合格した大学への入学をするかどうか決められるため、滑り止めの大学の確保にもなります。そのため私学のみを志望する受験生にも人気があります。

他方でAO入試では、合格すれば原則入学しなければならないため、受験日程や他の志望校との関係で注意が必要です。

公募推薦入試の受験科目は、かなり大学によってバリエーションがあります。例えば近畿大学のように、公募推薦入試と一般入試が同じ形式のペーパーテストで、科目が公募入試の方が少ないというパターンがあります。

また他の大学では、公募推薦入試の受験科目が小論文と面接だけというように、公募推薦入試でもAO入試に近い大学もあります。

公募推薦入試の注意点

大学の公募推薦入試は、勉強しなくて良い?元塾講師が教える公募推薦入試の注意点

公募推薦入試には、たしかに早く大学が決まるといったメリットや、受験科目が一般入試と比べて少ないというメリットがあります。しかし他方で、注意点もいくつかあります。

注意点① 合格倍率が高く、合格のための得点率も高い

先ほど述べたように、公募推薦入試は大学が決まる時期が早いことや、滑り止めにもできることから、とりわけ産近甲龍(関東でいえば、日東駒専)レベルの大学やその1つ下のレベルの大学では、公募推薦入試の合格倍率が10倍前後の大学や学部も少なくありません。

また合格するための点数が、80パーセントを超える場合もあります。そのため公募推薦入試の合格ラインはかなり高いです。

どうしても高い得点を取らなければ合格できないのは、十分実力がある受験生であっても合格はかなり難しいです。実際にそこそこ勉強のできる受験生でも公募入試では、落ちることがあり、そこから自信を失い一般入試まで引きずり、結局一般入試でも力を発揮できなかったというパターンや、公募入学の不合格により、ショックを受けて勉強をしなくなったりするパターンもあるので、公募入試の受験には注意が必要です。

例えば関西でもっとも人気のある、近畿大学の公募推薦入試では、一般入試であれば普通に合格できる受験生であっても公募推薦入試での合格はかなり至難のわざだといえます。

注意点② 公募推薦入試の科目が小論文の場合の注意点

上記で述べたような、倍率の高さや合格点の高さはわりと公募推薦入試ではよく知られている注意点です。

しかしあまり知られていないのが、中堅以下の大学で科目が小論文と面接のみといった、普通の受験科目ではない公募推薦入試の場合の注意点です。

公募推薦入試で科目も小論文と面接のみと聞くと、あまり勉強をしなくても合格できるように思います。しかしここには大きな落とし穴があることが多いです。

それはこれらの受験科目の性質にあります。とりわけ小論文は、あまり受験生の中で差が付きにくい科目です。そもそも公募推薦入試で、小論文が受験科目にある場合は、受験生はそれなりに対策をしてきます。そのため普通の受験生であればそこそこ小論文はかけます。しかし受験生の中で、飛びぬける様な小論文を書くとなると、かなりの練習が必要になります。またそれなりの知識も必要となるため、数ヶ月でそのレベルまで行くのは難しいです。

そのため、小論文はあまり受験生の中で差がつきません。そして公募推薦入試の科目が小論文のみの場合や、小論文と面接のみの場合であれば、受験を行う大学としては合格基準を考えなくてはならないためかなり困ります。そこで大学側が見るのが、内申点です。このことから、小論文と面接のみの場合や小論文のみの場合の公募推薦入試ではほとんど、高校の内申点で決まってしまうことが少なくはありません。

私が教えていた生徒の中にも、勉強があまりできないので、小論文のみの公募推薦入試をいくつか受験し、それなりに小論文が書けるようになったのにも関わらず、内申点が悪く(評定平均が5段階の3.0近く)5、6校受けた大学を全て落ちたという生徒が何人かいました。

特に公募推薦入試の中で、小論文や小論文と面接しか無い場合では、ほとんど内申点で結果が決まってしまうことがあります。そのため内申点があまりよくない(具体的には、5段階の3.0を切るような場合)場合は、そのような落とし穴にはまってしまうことがあるので、注意が必要です。

逆に、公募推薦入試でも一般入試同様の、英語などの小論文以外の普通の受験科目のペーパーテストがある場合は、客観的な点数がでるためあまり内申点は問題となりません(ただし募集要項に内申点を点数化するとの記載がある場合を除く。)

まとめ

公募推薦入試は、確かに早く大学が決まることや、滑り止めにしやすいい場合も多いですが、その倍率の高さや内申点で合否が決まってしまうという注意点があることは、受験をするにあたって考えておいてください。

特に内申点は高校3年生の1学期で決まってしまうため、公募推薦入試への出願が決まってからでは、どうしようもないという状況になります。どうしても公募推薦入試で、小論文だけなどの記載を見ると、受験としては楽なように思いますが、内申点が関係してくることが多いことに注意してください。

最後までブログを読んでいただきありがとうございます。

Yoshi-

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