みなさんこんにちは、元塾講師のYoshi-です。今回は大学受験浪人をする前に考えて欲しいことについて、書いていきたいと思います。
はじめに
昔ほど多くはないにしろ、大学受験浪人をする人は一定数います。特に近年では、有名私立大学の定員削減により倍率が上がっていることから、増加傾向にあるように思います。
私もどうしても第1志望校に行きたくて、大学受験浪人をしたことがあります。しかしそれでも、大学受験は上手く行きませんでした。私の経験や私の周りの経験から、大学受験浪人を選択する前に考えて欲しいことがいくつかあります。
もちろん私自身、大学受験浪人に全面的に反対するわけではありません。しかしなにがなんでも、第1志望校に合格しなかったのであれば、大学受験浪人を選択すべきとも思っていません。
大学受験浪人=第1志望合格ではない
これは塾業界では意外と有名なことですが、大学受験浪人をして成績が上がるのは、大学浪人をした中でも4割に過ぎません。
そのため私もですが、私のいた予備校の周りの人にも、第1志望に合格しなかった人が多くいます。
大学浪人をしても結局、日東駒専や産近甲龍レベル止まりの人も多いです。今であればそれらの大学もレベルが上がっているので、そこより下の人もかなりいると思います。
現役で第1志望の大学に不合格だったけれども、後もう少しで合格に届きそうという状態であれば、大学受験浪人をする意味は十分あると思います。また高校時代はクラブ活動ばかりやっていて、あまり勉強をしてこなかったという人も大学受験浪人をする意味は十分あると思います。
しかし他方で、ある程度勉強をしてそれでも受験結果があまり良くなかったのであれば、劇的に1年の大学受験浪人で成果を上げて合格するのは本当に一握りだと思った方が良いです。
多くの大学受験浪人のサクセスストーリーの裏で、多くの大学受験浪人の失敗談があることは覚えておいてください。
大学受験浪人をする前に考えて欲しいこと
大学受験浪人をしたからと言って必ず結果が出るわけではないことや、1年間無駄にするリスクは大学受験浪人をする前に知っておいた方が良いと思います。
また1年も時間があれば、大学を休学して、海外留学をすればかなりの語学力をつけることもできます。そういう意味では、意外とこの1年という時間は貴重です。たかが1年ですが、されど1年です。どうしても就活浪人や海外留学などをしようとすると、意外とこの1年の差を感じることがあります。
また大学に進学後、司法試験や公認会計士などの資格試験がある人にとっては意外とこの1年間という時間は重みがあるものです。
もし第2志望校など滑り止めの大学に合格しているのであれば、それらの大学に進学することもありだと思います。
出身大学が就職やその後の人生で大きな影響を与えるのもたしかですが、良い大学に行ったからと言って必ずしも人生が華やかになるというわけでもありません。また出身大学とは関係なく成功している人も世の中に多くいることもたしかです。
大学受験浪人以外にも、第1志望を目指す道はある
これは最近では有名になりつつありますが、大学受験浪人意外にも第1志望を目指す道はあります。
それが、大学編入という道です。大学編入は、1度他の大学へ入学(通信制でも可)してから、2年次もしくは3年次に他の大学へ編入する事です。
他の大学に受かっているのであれば、そこから第1志望の大学への編入を目指しても良いですし、どこも合格した大学がないのであれば、大学編入専門の専門学校や通信制の短大と提携している予備校(河合塾など)に行くという手段もあります。
ちなみに大学編入は全ての大学や学部で行なっているとは限りません。そのため大学編入を考えるのであれば、1度自分の志望校、志望学部が大学編入を行なっているか確認する方が良いと思います。
大学編入については他の記事で詳しく書きたいと思います。
まとめ
今回は大学受験浪人をすると決める前に考えて欲しい事についてまとめてみました。
私自身は大学受験浪人をして上手く行かなかった人間ですが、大学受験浪人の生活は良い経験になったと思っています。
そのため大学受験浪人をしても合否の結果意外にも得るものあるとは思います。しかしそれらは副産物でしかありません。
大学受験浪人を考えているのであれば、大学受験浪人をしたところで意外と第1志望に合格しなかった人が多いことや、大学編入のことについても知っておく方が良いと思います。
最後までブログを読んでいただきありがとうございます。
Yoshi-
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